先史
浜中2遺跡
特徴
浜中2遺跡は、北部船泊湾の奥、砂丘地帯の最も西側に位置する遺跡です。
遺跡のある旧神崎小学校付近一帯は古くから知られる場所で、明治・大正時代の報告をはじめ、
昭和から現在に至るまで学術的な発掘調査が行われています。
浜中2遺跡出土の土器①
縄文時代後期の土器です。
深鉢形土器がほとんどですが、浅鉢土器や注口土器もあります。
直線と曲線を組み合わせた複雑な文様と口縁部に付けられたちいさな瘤が特徴です。
北海道では、主に中西部で出土する土器です。
浜中2遺跡出土の土器②
縄文時代晩期の土器です。
大型の深鉢や取っ手付きの鉢など、器体は薄手ですが、非常に精巧に作られたものです。
北海道では主に南部で出土する土器です。
浜中2遺跡出土の土器③
続縄文時代の土器です。
深鉢形が中心です。
文様は口縁の小さな瘤や刻み、縄を横にして押しつけた縄線文が特徴です。
北海道では主に北部で出土する土器です。
浜中2遺跡出土の石器
縄文時代後期の石器です。
動物を解体するときに使われたと思われるナイフやスクレイパーが多いのが特徴です。
また、錐も比較的多いことから、装飾品の加工、あるいは解体した動物の毛皮加工なども行われていたようです。
浜中2遺跡出土の骨角器①
縄文時代後期の骨角器です。
海獣類やクジラなどの骨で作られています。
ヘラや針などの実用品のほか、刻線を施した装飾品と思われるものも見つかっています。
浜中2遺跡出土の骨角器②
続縄文時代の骨角器です。
海獣類やクジラなどの骨で作られています。
銛頭やヤス、槍などの狩猟道具を中心に、ヘラや針、針入れなどが出土しています。