礼文島遺産ミュージアム

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現代
礼文島名所散歩

現在、礼文町には国指定の重要文化財1件、北海道指定の有形文化財1件、 天然記念物2件、町指定の有形文化財1件、無形民俗文化財1件の計6件の指定文化財があります。 こうした文化財以外に、皇族に関係する場所や天体観測史に名を残す場所、伝説が漂う場所などの名所が島内各地にあります。

重要文化財【北海道船泊遺跡出土品】

重要文化財
【北海道船泊遺跡出土品】

縄文時代後期の船泊遺跡から出土した1,616点からなる大規模一括資料です。 保存状態の良い骨角器や貝製品、交易によって運ばれた貴重品など、日本最北の縄文人の暮らしを伝える貴重な資料です。 遺跡は久種湖畔キャンプ場の付近にあり、縄文八十八箇所めぐりスタンプラリーNo.1の遺跡です。 郷土資料館で資料見学後、ぜひ現地に足を運んでみてください! 縄文八十八箇所スタンプラリーについては北海道縄文のまち連絡会ホームページをご覧ください。

北海道指定有形文化財【礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像】

北海道指定有形文化財
【礼文島出土の歯牙製女性像及び動物像】

町内個人が所有する考古資料で、船泊湾沿岸の重兵衛川付近で採集されたと伝わるものです。 マッコウクジラの歯を加工して女性とクマを表現しています。 オホーツク文化期の所産と推定され、昭和47年2月17日に北海道の有形文化財に指定されました。 郷土資料館に複製品が展示されていますので、ぜひご覧ください!

北海道指定天然記念物【レブンアツモリソウ群生地】

北海道指定天然記念物
【レブンアツモリソウ群生地】

レブンアツモリソウは、国内では礼文島のみに自生するラン科の植物です。 北部の鉄府地区にのみ群生地があり、平成6年6月3日に北海道の天然記念物に指定されています。 毎年5月下旬から6月下旬が開花期ですので、お見逃しなく!

北海道指定天然記念物【礼文島桃岩付近一帯の野生植物】

北海道指定天然記念物
【礼文島桃岩付近一帯の野生植物】

西海岸南部にある奇岩「桃岩」の付近一帯の丘陵地は、多種多様な高山植物を間近に観賞できる場所として、 人気の観光スポットになっています。昭和34年9月11日に北海道の天然記念物に指定されています。 西海岸の澄んだ海と利尻富士、可憐な花の組み合わせは絶景の一言に尽きます!

礼文町指定有形文化財【上泊3遺跡出土遺物】

礼文町指定有形文化財
【上泊3遺跡出土遺物】

昭和59年に発掘された上泊3遺跡の出土品は、島内最古の縄文時代集落遺跡の出土品として、 平成27年3月2日に町の有形文化財に指定されています。 縄文八十八箇所めぐりスタンプラリーNo.22の遺跡ですので、郷土資料館で資料見学後、ぜひ現地にも足を運んでください! 縄文八十八箇所スタンプラリーについては北海道縄文のまち連絡会ホームページをご覧ください

礼文町指定無形民俗文化財【四ヶ散米舞行列】

礼文町指定無形民俗文化財
四ヶ散米舞行列(しかさごまいぎょうれつ)

毎年7月15日、厳島神社の神輿が香深地区一円を渡御しますが、その先導役を務めるのがこの四ヶ散米舞行列です。 伝承から80年以上が経過する島内唯一の伝統芸能であることから、平成27年3月2日に町で初めての無形民俗文化財に指定されました。 年に1回しか見ることのできない貴重な行列です!

高松宮妃殿下句碑

高松宮妃殿下句碑

高松宮殿下・同妃殿下の御来島
昭和32年、高松宮殿下・同妃殿下が御来島され、西海岸猫岩付近での洋上視察のほか、 桃岩展望台などをご散策されました。また、ご散策の際に妃殿下が句を詠まれたこと記念して、 桃岩展望台に句碑が建立されています。

高松宮妃殿下御詠句 「北のはて 礼文のしまの潮風に ゆれつつ咲けり 礼文うすゆき」

金環日蝕観測記念碑

金環日蝕観測記念碑

日米による合同天体観測
太平洋戦争終結後間もない昭和23年5月、日米の天文学者・科学者らによる金環日食の観測が礼文島で行われ、見事成功しました。 観測の中心地は東海岸起登臼地区であったことから、昭和29年に当時の香深村がこの場所に記念碑を建立しました。 現在の記念碑は2つ目で、最初の記念碑は厳島神社の境内に大切に保管されています。

銭谷五兵衛の碑

銭屋五兵衛(ぜにやごへえ)()

加賀の豪商、銭屋五兵衛
銭屋五兵衛は、加賀国宮腰(石川県金沢市)生まれで、両替商や呉服商、質屋などを営む商人でした。 やがて北前船の船主となって海運業にも進出し、巨万の富を得たとされています。 その成功から、外国との密貿易を疑われたりしていたようで、礼文島にもロシアとの密貿易の際に船が嵐に遭い、 漂着したとの伝説が残されています。